現在、胃がんの原因のひとつとして注目されているものに、ヘリコバクターピロリ菌の感染があります。 ヘリコバクターピロリ菌は、家族内で集積する傾向もあります。 従って、このピロリ菌感染が家族暦と胃がんとの関連の一部を説明している可能性はあると言えるでしょう。 今回、研究集団のうち研究開始時に血液(血清)をご提供頂いた方々の中から、1997年までに胃がんに罹ったグループ(患者群)と比較対照グループ(対照群)を選び出し検討しました。
胃がん家族暦もピロリ菌感染もない女性(図では緑色でしめされています)が追跡期間中に胃がんにかかるリスクを1とした時に、ピロリ菌感染と家族暦の両方を有する女性(赤色)では5.1倍でした。 ところが、男性ではこのような関連はまったく認められませんでした。 八谷 寛 |