喫煙が肺がんの危険性を高めること、また禁煙することでその危険性を減らすことができることはよく知られています。 それでは禁煙して何年したら、もともと喫煙をしていない場合と同じレベルまで肺がんで死亡する危険性が減るのでしょうか。

男性が肺がんで死亡する危険度は、現在喫煙者ではもともと喫煙しない人の5,16倍でした。 禁煙者では禁煙後の年数が増えるにつれて危険度は減りますが、禁煙後10-14年でもなお非喫煙者の約2倍の肺がん死亡リスクがあり、危険度が非喫煙者並みになるためには15-20年が必要であるという結果でした。
喫煙者の肺がん死亡危険度が非喫煙者同じレベルにまで下がるためには長い年月を要することから、肺がん予防のためには一刻も早く禁煙することが勧められます。
若井建志 (JapaneseJournal of Cancer Research 92巻821-828頁 2001年) |