膵がんは、発見時にはかなり進行しているものが多いこと、また治療が困難なものが多く、非常に予後が悪いがんです。 日本では近年、膵がんは増加し続けていますが、発生原因はほとんどわかっていません。 本研究集団で、膵がん死亡と喫煙、コーヒー飲用、糖尿病歴との関係について検討しました。

非喫煙者と比較した喫煙者の膵がん死亡リスクは男性で1,6倍、女性で1,7倍となり、統計学的には有意ではないもののリスク上昇が認められました。また男性では、1日40本以上タバコを吸う人は吸わない人と比べ約3倍とリスクが高くなっています。

コーヒーには飲むことで膵がんになりやすくなるという結果は得られませんでした。しかし、1日4杯以上飲む人では、飲まない人に比べ膵がん死亡リスクが上がり、男性では3,1倍でした。 大量のコーヒー飲用は膵がんリスクを上げるかもしれません。

糖尿病歴がない人と比べ、糖尿病歴がある人の膵がん死亡リスクは男性で2,1倍、女性で1,5倍でした。 膵がんは日常の生活習慣の改善により部分的ではありますが、予防できるがんであることが明らかになりつつあります。
林 櫻松 (Cancer Causes Control 13巻249-254ページ2002年 International Journal Cancer 99巻742-746ページ 2002年)
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