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研修医の一週間


僕は病院から徒歩7,8分のアパートに住む研修医1年生だ。浅間総合病院で内科(6か月)・外科(3か月)と研修し、現在10か月目は整形外科をローテートしている。
僕の現在の研修生活の1週間をご紹介したいと思う。

月曜日
朝7時50分病院に到着、内科病棟をさらっと回診した後にその足で整形外科病棟へ。8時30分少し前に到着し整形外科部長と先輩Drに顔見せする。昨日の入院状況などを確認していると時計は9時前を指しているので教科書をまとめて慌てて内科外来に向かう。内科外来は本来のカリキュラムではないが指導医の先生にお願いし内科研修中から引き続き担当させて頂いている。内科外来では初診・再診合わせて10~15人程度を毎週診察し上級医コンサルトの下治療を行っている。バリエーションは健康診断異常指摘や退院後フォローから心不全まで多種多様だ。ダミー写真1
 今日は13時30分から左大腿骨転子部骨折の手術が入っているため、内科外来を13時前に切り上げて医局で昼食を取る。直前に股関節の解剖を確認した後手術室に向かう。それにしても整形外科の手術は迫力がある。先月ローテートしていた外科とはまた違い、とても新鮮だ。あっという間に時間が過ぎ手術が終わる頃には時間は17時前に。着替えて医局に戻る。手術の復習を中心に勉強し22時帰宅。

火曜日
昨日同様に内科病棟を回診した後は8時30分から薬剤メーカー説明会へ。毎回各メーカーから様々な薬剤について最新の詳細な話が聴け、また、薬のみならず病態生理の理解も深まる。研修医にとっては打ってつけの勉強の機会だ。
9時から整形外科外来へ。整形は診察方法が様々ある反面、診察法が系統立って書かれた研修医向けの良い本がないので、外来見学は診察・画像診断をしっかり学ぶ機会となる。ここで学んだことは明日と言わず今日にでもすぐ救急外来で役立つのだ。
12時過ぎまで見学した後に外来でDr、看護師さんと一緒に昼食を食べる。少しゆっくりした後13時30分から肘頭骨折の手術へ。手術は無事に終了。帰宅しようか、と思いきや本日は当直なので参考書などの荷物をまとめて17時過ぎに救急外来へ。

 研修医1年生は当直のFirst Callであり内科、外科系問わず、まず研修医が問診、所見、検査をオーダーし所見を拘束医にコンサルトする。風邪、胃腸炎から小児の喘息発作、鼻出血とバリエーションは豊富だ。1年間通して月に4回程度当直があるので自分がローテートしていない科の勉強もここで可能だ。
各科の拘束医は毎日決まっているので適宜コンサルトしつつ緊急性の有無を見極める。最初は緊張の連続だった救急外来も10か月経つと少しは貫禄が出てくる。
が、やはり緊張はする。なんせ研修医1年生なのだ。しかし一緒に当直を組む外来の看護師さんたちは経験豊富でとても頼もしく、母親的な存在でもあるので安心して診察できる。この日も発熱、頭痛、呼吸困難、転倒骨折、蕁麻疹、めまい、切創と多彩だ。17時から診察してふと気がつくとすでに22時30分過ぎに。医局に戻り夕食を食べて再度救急外来へ。患者さんが途切れたのが日付変わって深夜の1時前。歯を磨いて顔を洗った後はPHSを枕もとに置き当直室で仮眠をとることに。

水曜日
7時に起床してみる。とぎれとぎれながらも4時間は眠れただろうか。研修医の当直室は個室で暖かく自分の部屋より快適だ。
医局に行き朝ごはんを食べて活動開始。8時30分に整形外科病棟へ行き午前中は部長に付いて病棟回診だ。研修医ながら部長に御指導頂けるのはとても嬉しく勉強になる。創傷処置、包帯交換を行いながら術前、術後の患者さんの様子を見ることは外来とは違った勉強になる。
整形外科の病棟の雰囲気はその疾患の性質上からか、とても明るく感じる。実際に患者さんやスタッフの方々は非常に明るい方が多い。そうこうしているうちに12時前になり医局で少しはやめの昼食を摂る。医局のデスクで整形外科や当直で疑問に感じた点などを復習していると時計は15時過ぎに。
今日は手術もないし、当直明けの疲れを癒すべく明日に備えて帰宅する。

木曜日
8時から医局勉強会があるので多目的室へ。今回のテーマは形成外科Drによる熱傷処置についてだ。冷やし方から局所処置の基本、ラップ療法まで詳細な講義が繰り広げられる。冬は火傷が多く救急当直などですぐに実践する機会があるだろう。
レジュメを医局に置き、9時前に整形外科外来に行って外来見学。途中PHSが鳴り、何かと思って出てみると先月ローテートしていた外科Drから胃カメラ勉強会のお誘いが。11時からとのことなので外来を抜けて内視鏡室へ向かう。胃カメラモデルを1週間レンタルしたそうでさっそく自分も試してみる。これは楽しい。本当に楽しい。外科研修中もこれが一番好きだったのだ。模型とはいえ内部は病変もリアルに再現されており操作・観察の練習になる。
楽しさのあまり1時間ほどいじっていただろうか。ふと時計をみると12時過ぎになっているので整形外科外来に戻り昼食を摂る。午後は手術が入っていないので先輩Drに付き、病棟でギプスを巻いたり手術に使用する器械の説明を受ける。患者さんの創部処置を行っているとPHSが鳴る。番号は、1190…救急外来からだ。整形外科ローテート中は整形疾患で救急外来を受診された方のFirst Callは研修医の役目だ。雪道での尻もち、スノーボードでの転倒などで来院された患者さんの問診、診察・検査を行う。
ここで日頃の外来見学が活きるのだ。メモ帳にしたためた肩、腰、膝などなど各部位の診察方法を実践する。所見と画像から自分で診断と治療を考えた上で指導医にコンサルトする。この時点で指導医が救急外来を訪れ診察を行い最終的な治療が決定される。その後自分のアセスメントに対して指導医からフィードバックが頂けるので貴重な実践的勉強の場となる。
そうこうしているうちに時間は17時過ぎに。1日の復習と明日の手術の予習をして22時過ぎに帰宅する。

金曜日
午前中は水曜と同じく部長回診に付かせて頂く。今日は早めに回診が終わったので10時30分過ぎに整形外科外来へ。
整形外科は疾患が多彩であり外来見学も飽きがこない。特に初診で受診される患者さんの診察アプローチは自分の救急外来での診察と照らしあわせられるので興味深い。見ているだけではつまらないが、研修医でも診察できる場(=救急外来)があるというのはいいものだ。
12時過ぎに昼食を摂り13時30分から手術室へ。今日は大腿骨頚部骨折と脛骨/腓骨骨折の2件だ。大腿骨頚部骨折の手術では整形外科医の指導のもとにドリルで3ヶ所皮質を貫かせて頂き、固定のネジも挿入させて頂いた。大腿骨ってこんなに硬いんだなぁと感慨に浸る。
2件目の手術では皮膚を開放するため骨折部を目の当たりにすることができ、骨折線の入り具合や画像と実際の骨折を自分の目で見比べる貴重な機会となった。19時過ぎに手術終了。
今回は1件目の手術は自分が積極的に絡ませて頂いたこともあり手術記録を書くことに。道具の用語が分からなかったりもするが、あまり気にせず分かる範囲で頑張って書く。指導医からチェック・指導して頂き22時過ぎに。
明日は週末だしと少し頑張って復習、24時帰宅。

以上、研修生活は楽しくエキサイティングだ。実は、内科・外科研修中の9カ月の間も研修担当指導医にお願いし、麻酔科、耳鼻科を各々1ヵ月ずつと形成外科・皮膚科外来見学、眼科の豚眼レンズ実習など様々な研修の機会を頂いた。毎週日曜の午前中は小児科外来も行われており自主的に見学して小児科も学んだ。質はもちろんだが、柔軟で各研修医に合った研修内容・スタイルが可能であることが浅間総合病院の大きな魅力だと感じる。

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2009 ASAMA General Hospital