目次
リハビリテーション科の構成
医師の指示のもとに急性期から慢性期、その後の在宅までの一貫したサービス提供を行い、患者様のニーズである早期自宅退院・社会復帰を目指しリハビリテーションを行っております。
当科は
・理学療法(PT:Physical Therapy)
・作業療法(OT:Occupational Therapy)
・言語療法(ST:Speech Therapy)
・訪問リハビリテーション
の部門で構成され、それぞれに専門職である理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が配置されております。
当院では電子カルテ・オーダリングシステムを基幹とする医療情報ネットワークを導入し、当科においてはリハビリ部門システムを導入しております。
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーションⅠ
- 運動器疾患等リハビリテーションⅠ
- 呼吸器リハビリテーションⅠ
- 心大血管リハビリテーションⅠを追加
部門別スタッフ数
部門名 | 資格等 | 担当人員 |
理学療法 | 理学療法士 | 22名 |
作業療法 | 作業療法士 | 11名 |
言語療法 | 言語療法士 | 3名 |
視能矯正 | 視能訓練士 | 6名 |
外来リハビリテーション
当院の取り組み
当院の外来リハビリテーションは、主に整形外科疾患(首、肩、腰、股関節、ひざ、足部)に問題を抱えており、整形外科医によりリハビリテーションが必要と判断された患者さまに対して行っています。
当院の整形外科医は極力、手術をしない治療(保存的治療)を第一選択とすることを方針としています。
そのため、整形外科とリハビリテーション科で綿密にカンファレンスを行い、連携して保存的治療中の患者さまの期待に応えられるよう努めています。
また、手術が必要となった際には、手術前(外来)・手術後(入院)・退院後(外来)のリハビリテーションが切れ目なく提供できる体制となっておりますので安心してリハビリテーションを受けていただけます。
歩行計測
2017年に長野県内の病院や自治体、大学などの研究機関や企業を中心に、一般社団法人歩行ケア協会が設立されました。
「歩行ケア」の普及に向けて歩行状態を確認するために、マイクロストーン株式会社で開発されたセンサーを身につけて歩行時の体の動きの特徴や癖を調べる装置「THE WALKING」を活用して歩行改善に対する取り組みを進めております。
※「歩行ケア」は厚生労働省の令和2年度実証テーマに採択され、厚生労働省の実証実験の結果から「歩行ケア」に2ヶ月間取り組むことにより、転倒防止効果が実証されています。
小児のリハビリテーション
先天的・後天的な障害をもつお子さんや、発達が気になるお子さんに対して、小児科医師と連携しながら、お子さんの発達を支援します。また、保育園・幼稚園・小学校・療育施設など、お子さんが通う機関と情報共有をして、お子さんが過ごしやすい環境を整えていきます。
当院の取り組み
新生児期~学童期までの幅広い年齢のお子さんを対象に、お子さんの発達段階に合わせて、以下の3つの職種が関わっています。
理学療法(PT)
・出生から歩行獲得までの発達を支援します。
・身体の動きがぎこちなく運動の苦手なお子さんに対して、筋力やバランスを育てる運動をしたり、遊具を使ってダイナミックに遊ぶ経験を積んだりします。
・日常生活が行いやすくなるように、ポジショニング、移動手段の検討、補助具の作成補助などを行います。
作業療法(OT)
・遊び、手先の細かい動き、日常生活動作(食事/着替え/トイレなど)の発達を支援します。
・落ち着きがない、こだわりやすい、環境に慣れにくいなど、お子さんの気になる行動面について、環境づくりや関わり方の工夫を提案します。
言語療法(ST)
・ことばとコミュニケーションの発達を支援します。
・難聴に対して聞き取りや発音の練習を行います。
・離乳食の悩みに対して、適切な形態や食べ方、お口の発達を促す方法を提案します。
リハビリテーションは個別対応で、4部屋ある個室を使用します。道具やおもちゃ、遊具を使いながら、お子さんが楽しく取り組めるように工夫します。
心臓リハビリテーション
当院の取り組み
自動車運転評価

乳がん術後のリハビリ
当院の取り組み
術直後は、患者さまは手術の痛みや、今後の生活について不安が多くあります。その一つ一つを、患者さま個々の生活背景を確認しながら、できること、工夫するとできること、家族に頼ってほしいことなどをアドバイスさせていただきます。
併せて「リンパ浮腫療法士」の資格を持つ「理学療法士」が、どんな時にリンパ浮腫になりやすいかを指導し、リンパ浮腫予防の日常生活の指導等を当院で作成したパンフレットを用いて行います。実際にリンパ浮腫になった際は、セルフドレナージの指導を行ったり、浮腫を軽減するための腕や手、足に装着するスリーブやグローブ、ストッキングの選定、つけ方・外し方のアドバイスをしたり、乳がんであってもできるだけ今までの生活を維持できる工夫、指導を行っています。
スタッフの取得資格
専門理学療法士 | 運動器 | 1名 |
運動器 | 3名 | |
脳卒中 | 2名 | |
認定理学療法士 | 呼吸 | 1名 |
発達障害 | 1名 | |
大学院 | 後期課程修了(理学療法学) | 1名 |
三学会合同呼吸療法認定士 | 6名 | |
リンパ浮腫療法士 | 1名 | |
弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター | 1名 | |
福祉住環境コーディネーター2級 | 5名 | |
ゴルフフィジオトレーナー | 1名 | |
東北信糖尿病運動指導士 | 1名 | |
介護支援専門員 | 1名 | |
児童発達支援管理責任者 | 1名 | |
障がい者相談支援従事者 | 1名 |