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耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科の特色

診療する部位は、耳、鼻、咽喉頭、頚部・平衡にわたり、外来診療や手術をはじめとした入院治療を行なっています。

診療体制についてはこちらをご覧下さい

常勤の細川と吉井の2人を中心とした体制で診療しています。
外来担当日以外の日は、他院からの紹介患者様と入院患者様の診療及び検査を行なっています。
火曜日と金曜日の午後が、手術日です。
月、水、木曜日の午後は、特殊検査や外来手術日として組んでいます。
また、当科には、言語聴覚士1名と臨床検査技師1名が勤務し、医師の指示のもと聴覚系検査一般、平衡機能検査一般、補聴器装用指導を行っています。
睡眠時無呼吸外来は、内科でポリソムグラフィーで睡眠時無呼吸の値が高い場合に内科からの紹介で診療をしています。また、アレルギー性鼻炎で鼻閉の訴えが強い患者さんには、コブレーターを用いた下甲介粘膜レーザー焼灼術を行なっています。

当科で使用している主な手術器具について

鼻科用マイクロデブリッター

鼻茸や慢性副鼻腔炎の手術はほぼ全例、鼻内内視鏡下手術を行っております。併せて、Medtronic社の最新の鼻科用マイクロデブリッターを導入しております。これにより、安全性の向上、手術時間の短縮、患者様への侵襲の低減を図ることができます。

NIM レスポンスシステム(神経モニター装置)

耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍の手術など、腫瘍と顔面神経等の神経が近接する手術の場合、神経を誤って損傷することで永続的な麻痺が残ってしまう危険性があります。当科では、Medtronic社の神経モニター装置であるNIM-Rresponse 2.0を導入しております。特に耳下腺腫瘍の手術では顔面神経が腫瘍と接している場合も多く、この装置を用いることで神経損傷のリスクを低減し、より安全で迅速な手術を行うことができます。

コブレーターを用いた下鼻甲介ラジオ波凝固治療について

 アレルギー性鼻炎などで下鼻甲介という鼻の粘膜が肥大すると、鼻づまりがひどくなります。通常、鼻づまりに対しては内服薬や点鼻薬を用い改善が得られることが多いですが、それでも頑固な鼻づまりに悩まされる方も少なくありません。また、継続的な投薬のために定期的な通院が必要となり、その分コストもかかってしまいます。そこでお勧めしたいのが、外来での局所麻酔の手術です。

 当院ではコブレーターというラジオ波凝固装置を用い、肥大した下鼻甲介をボリュームダウンさせる手術を行っております。鼻のレーザー手術と混同しやすいですが、使用する装置、粘膜を焼灼する部位や範囲など、厳密にはレーザー手術とは異なります。レーザー手術と比べ、焼灼する粘膜の体積も大きいため、圧倒的に粘膜を収縮させる効果は高いです。広範囲に下鼻甲介をスリム化させるため、鼻づまりに対する効果は極めて高いと言えます。一方、鼻水でお悩みの人の場合は、コブレーターだけでは十分な効果が得られないケースも多いです。(鼻水は下鼻甲介以外の鼻内粘膜からも作られるため。)

 個人差はありますが、治療効果は5年間以上保てる方が多いです。10年経過しても下鼻甲介がスリムなままの方もいらっしゃいます。アレルギー反応が極めて強い方や、一般的に粘膜の再生能力が強いお子さんの場合は、もう少し短期間で下鼻甲介が再腫脹することもありますが、再度の手術により改善が図れます。なお、アレルギーの体質自体が改善するわけでないため、花粉症の時期は投薬が必要になる場合もあります。

Q&A

Q. 手術は痛くないの?
Q. 何歳からできるの?
Q. 費用は?
Q. 日帰りでできるの?手術時間はどれくらいかかるの?
Q. 注意点は?

耳鼻科医師のご紹介

常勤医師

氏名
専門
資格等
細川 晃
(ほそかわ あきら)
耳鼻咽喉科一般
平衡・画像・聴覚分野
日本耳鼻咽喉科学会専門医
医学博士
耳鼻咽頭科臨床研修指導医
日本耳鼻咽頭科学会補聴器相談医
吉井 良太
(よしい りょうた)
耳鼻咽喉科一般
日本耳鼻咽喉科学会専門医

診療内容

急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎などの中耳炎、めまい、顔面神経麻痺、突発性難聴、メニエール病、低音障害型感音難聴、嗅覚障害、味覚障害、嚥下障害、鼻茸、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻腔、副鼻腔乳頭腫、耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍、声帯ポリープ、声帯腫瘍、頚部嚢胞などの治療にあたっています。
特に、鼻の手術はおもに内視鏡とデブリッターを用いて行なっています。鼓膜形成術は、短期入院で行なっています。以下に、おもな手術実績を示します。

手術実績

術式
2023年 件数
鼓膜切開術
27
鼓室内チューブ留置術
20
鼓膜穿孔閉鎖術
10
下甲介粘膜レーザー焼灼術
70
鼻骨骨折整復固定術
2
内視鏡下鼻副鼻腔手術
49
副鼻腔腫瘍摘出術
2
後鼻神経切断術
14
鼻中隔矯正術
42
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型
77
アデノイド切除術
20
鼻腔粘膜焼灼術
97
両側口蓋扁桃摘出術
46
扁桃周囲膿瘍切開排膿術
18
深頚部膿瘍切開排膿術
2
口蓋腫瘍摘出術
1
声帯ポリープ切除術
2
唾石摘出術
6
顎下腺摘出術
1
頚部リンパ節摘出術
5